冬に観たくなる名作映画「クールランニング」

クールランニングは、1988年、カナダのカルガリーで行われた冬季オリンピックに南国のジャマイカからボブスレーチームとして出場した実話を映画化した作品です。ジャマイカで陸上選手としてオリンピック出場を目指していた主人公が転倒によって夏季オリンピック出場の夢が絶たれてしまいます。そこからギャンブルに明け暮れていたボブスレーの元金メダリストのアメリカ人にコーチを頼み、4人のボブスレーチームは練習を重ねてカルガリーオリンピックに出場するという物語です。

この映画は冬季オリンピックに縁がない南国のジャマイカから参加するというミスマッチからなる偏見や、資金調達やユニークな練習方法(バスルームでの練習場面など)といったジャマイカ人をイメージする陽気さが表現されていて微笑ましいです。

登場人物たちも元気な所ばかりではなく、いがみ合っていた仲間たちが次第に強い絆で結ばれていき、一つのチームとして完成していく姿やオリンピック出場の手段でしかなかったボブスレー競技の奥深さや面白さに気づいていく物語の展開も素晴らしいです。

本当に勝ちたいという意思が生まれ、最初は上手くコースを走れず他国の選手に馬鹿にされてしまいますが、次第にタイムが良くなり、ジャマイカチームの一生懸命な姿を見た他国の選手たちや観客もジャマイカチームをボブスレーチームとして認めるようになるシーンは、ノーサイド、つまりスポーツマンとして国籍や人種は関係ないことを描いていて感動します。

記憶に新しい2014年に開催されたソチオリンピックでも12年ぶりに出場をしたジャマイカチームですが、冬季オリンピック開会式でジャマイカ選手団が入場すると毎回必ず大歓声が上がります。そんなシーンを見るとクールランニングを観返したくなります。